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積善の家に余慶あり

シルバーウィークも終わりましたね。
皆さん、楽しい連休をお過ごしになったことと思います。

今日は、日中の暑さが戻ったよう。
夏を思い出して、ちょっと懐かしい気持ちになったのは私だけでしょうか(笑)


先日から勢いづいて読書にはまっている私ですが、
今日は、本の中で見つけた言葉から
過去の記憶をたどる時間が待っていました。

何を読んでいるか?というと
今さらなんですが、大ベストセラーの稲盛和夫著「生き方」を読んでいます。
読みやすいのであっという間に読み終わりそう。
その中に「積善の家に余慶あり」の言葉を見つけました。
ああ、この言葉は知っている・・・。


この言葉、
「善行を積んだ人の報いは、子々孫々まで伝わる」
の意ですが、
「善いことをすれば、その報いがある」という因果応報の考え方は、
自然の理によるものという理想に裏付けられています。

稲盛さんと言えば「利他の心」。
メンターからいろんな場面で稲盛さんの言葉を聞く機会があり、
私にはすんなりと馴染んだ言葉です。

上の言葉は、「六つの精進」の中の一つ。
『善を行い、他を利する、思いやりある言動を心がける。
そのような善行を積んだ人にはよい報いがある。』(「生き方」より)
稲盛さんの想いが伝わってきます。


漢語にもことわざにもめっぽう弱い私が、何故この言葉を知っていたのか。

我が家の和室にかかっている掛け軸にあるのです。
「積善之家必有余慶」
昨年亡くなった伯父が、何かの記念にとくれた掛け軸です。

実は、この連休が伯父の一周忌でした。
まだまだやりたいことがたくさんあっただろう伯父。
あまりにも早い人生でした。

伯父の一周忌に、この言葉に再び出会ったのには
何か意味するところがあるのでしょう。
伯父が私に、利他の心を説いてくれたのかもしれません。

地方行政にまるで人生をささげたかのような生き方をした伯父。
他の人がやらないことを次々と成し遂げた伯父。
ウチに来るたびに、熱い思いを語り聞かせてくれた伯父。

もし伯父が元気で生きていてくれたら
今の私にどんな言葉をかけてくれただろう?
ふと、そう思いました。


「本」との出会い、言葉との出会い。
それは人との出会いに等しく、私をまっすぐな正しい方向に導いてくれます。
今こそ、この出会いに感謝、と思わずにはいられませんでした。


今日もここを訪れてくれたあなたへ
感謝を込めて、
明日も素敵な出会いがありますように。
by smile_garden | 2009-09-24 20:45
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