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無表情が伝えるもの?

ここのところ、地震の情報が多いように感じています。
3月の震災で被害に遭われた方々は、きっと不安な毎日をお過ごしのことでしょう。
地震が少ないはずのアメリカ東部での一昨日のM5の地震に続き、
今日は南米ペルーでもM7の地震が観測されたとのこと。
それぞれ大きな被害は出ていないようですが、
地球全体がつながっていること思わずにはいられません。

また今日は、強雨の影響で新幹線の遅れなどに遭われた方も多かったようです。
自然災害のニュースが何もない日って、この頃少ないですよね・・・。
もうすぐ防災の日。いざという時の備えをしっかり確認したいですね。


心理学の本を読んでいて、無表情が相手に伝えることについて考えさせられました。

ちょうど移動時間に読んでいたので、電車に乗っている人の表情を観察してみました。
どの時間帯でも同じようですが、多くの人々が携帯を触っているので、
無表情というよりは携帯の画面に見入っている真剣(?)な表情が多いのです(笑)
眠っている人、おしゃべりしている人、新聞を読んでいる人・・・
何もせずに、ただ座っている人って、案外少ないのだな、と思いました。

話を戻して、無表情について。
電車で無表情の人を見かけても、それ自体が誰かに与える影響は少ないと思いますが
(電車の中で一人でニコニコしていたら、その方が不気味ですよね、笑)
これが人と人とのコミュニケーションの中での無表情であれば、話は別。


人の基本的欲求の中の一つに、安心・安全を求める、というものがあります。
無意識のうちに、自分にとって安全なものを選ぶのが私たちですから、
あらゆる情報についても、安全かどうか一瞬のうちに判断しています。

無表情は、人に恐怖を与えるのだそうです。
無表情からは、感情が読み取れません。
それを見た人は、この人は何を考えているのだろう? と不安を覚えます。
相手の考えが読み取れない、分からない、と感じると、
すなわちそれは、この人は安心・安全ではないかもしれない、という考えになります。
そして、そこから恐怖を覚えるのです。

お盆休みの頃、偶然見ていたテレビのドキュメンタリー番組で
戦争時代を振り返ったお年寄りの言葉が印象に残りました。
「恐怖は、無知から起こる。だから、たくさん勉強するのだ」という言葉です。
これは、何が起こっているのかわからない、将来が見えない(分からない)ことに対する
不安・恐怖を意味していると思います。

無表情も同じことだと思いました。
表情がない、つまり、感情が分からない、何を考えているのか分からないことに対する不安や恐怖。

私たちは、言葉や表情・ボディランゲージ等によって、
相手に対して意志や情報を伝達しています。
表情も、いろんな感情を知らせるためのコミュニケーションの手段だと考えると、
無表情は、何も伝えない、という方法によって、相手に恐怖を与えることになります。


接遇マナーを考えるとき、笑顔の大切さを繰り返し説くのですが、
笑顔が与える安心と、無表情が与える恐怖、その両方を理解していないと
心の底から自然に湧き出る笑顔にはなれないのかもしれません。

疲れたとき、落ち込んだ時、体調が悪い時・・・
いつのまにか無表情になっているその瞬間を、誰かに見られているとしたら、
その一瞬で、相手に恐怖感を与えているかもしれない。
そう思うと、なんだか怖くなってしまいますが(笑)
少なくとも仕事中、特に人と接する時間は、
無表情が周囲に与える影響をしっかり認識して、笑顔で過ごしたいと思います。

笑顔に接して、嫌な思いをする人は居ないはず。
笑顔の大切さを、これからもお伝えしていきたいです。


今日もここを訪れてくれたあなたへ
感謝をこめて、
明日も新しい学びがありますように。
by smile_garden | 2011-08-25 23:22
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