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小さなシンクロが教えてくれるもの?

カサブランカの花が咲きはじめ、辺り一面に甘く豊かな香りが満ちています。
お花と香りの両方の豪華さで、とびっきり贅沢な気分です。


この週末、お気に入りの推理小説を読んでいたら、懐かしいモノが登場しました。
それは、少し前に偶然見かけたモノでした。
それ以来、気になっていたモノだったので、
きたきた!と小さなシンクロに心の中でガッツポーズしました(^^)v


私が懐かしいと想ったモノ。偶然見かけたモノ。
それはオリベッティのタイプライターです。

小説では、老齢のピアニストが長年ずっと使っていたタイプライターが
知らない間に盗まれていた、というような設定。
メーカーや色などのディテールの表現を読みながら、
自分のタイプライターを思い出していました。


今気付いたのですが、そもそも私がタイプライターを欲しくなったのも
外国の推理小説を読んで、そこに出てくるタイプライターを実際に使ってみたくなったから。
高校生の頃のことです。

それらしい理由を付けて親に頼み込み、
白いボディのオリベッティのタイプライターを買ってもらいました。
機種はもちろん違うのですが、小説に出てきたのと同じ、オリベッティの白。

手元に届いた日、
嬉しくて仕方なくて、付属品の教則本を見ながら
意味がさっぱり分からない英文を何度も間違えながら打ちました。
キーを押すチカラが予想以上に必要で、
特に小指と薬指がうまく使えなくてクタクタになったことを覚えています。

当時はまだワープロもない時代です。
ねらっていた目標には全く近づけなかったのですが、このタイプライターのおかげで
その後にやってきたワープロ~パソコンという時代の流れの中で
タイピングにだけは自信を持てました(笑)


2週間ほど前のこと、偶然通りがかった文房具屋さんの店先に
古いタイプライターが飾ってありました。

透明のシートをかけてあり「展示品のため触らないでください」の貼り紙あり。
最近できた新しいショッピングセンターの中のおしゃれなお店。
こんなキレイな建物の中に、古いタイプライターを飾るなんて♪ 
と、なんだか嬉しくなりました。

何故か見覚えがあるような気がするのに、すぐには気付きませんでした。
丸っこいボディのフォルムや、黒いキーの段差のある配置などを見ているうちに、
あれ、もしかして私のと同じオリベッティ? 
と、そこで初めて「オリベッティ」というメーカー名が頭に浮かびました。
じっくり見てみると、確かにオリベッティのロゴがありました。

ワクワクしました。

そこで頭の中に「?」が・・・。
私のあのタイプライター、どこに行ったのかなぁ、と。


自分でいうのも何ですが、物持ちがいいのが私の数少ない取り柄のひとつです(^^)
特に文房具類。
例えば今も現役で使っている普段使いのハサミ等々、
小学生の頃からの持ち物がいくつもあります。

けれど、タイプはいつしか使わなくなり、その存在も忘れていました。
英語が得意でもないので、使う用途は本当にごくごく限られていましたし、
パソコンの登場もあって、当然といえば当然なんですが・・・。


2回続けて私の目の前によみがえったオリベッティのタイプライター。
私に何を教えてくれようとしているのでしょう。

「全ての行動は肯定的意図によって起こる」

新しい行動を起こすきっかけを教えてくれたのかもしれません(^^)
・・・私の古いタイプライターはきっと屋根裏のどこかにはあるはずです(笑)


今日もここを訪れてくれたあなたへ
感謝をこめて、
明日も素敵な笑顔に出会えますように。
by smile_garden | 2012-07-09 20:10
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