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キレイで便利よりいいこと?

昨日の朝は、玄関の軒下にある睡蓮鉢に分厚い氷が張っていました。
今日は、昨日の冷え込みに比べると穏やかな過ごしやすいお天気でしたね。

明日からはまた冷え込みも強まるそうです。
センター試験を控えた受験生の皆さん、
しっかり寒さ対策をして、自分を信じて強い気持ちで試験に臨んでくださいね!


ここのところ、身近なところで風邪や感染症等の話をよく聞きます。
その中で、印象に残ったのが
「休日診療で、初めて薬包紙で包んだ薬をもらった」
という友人の話。

私が薬剤師として病院で働き始めた頃は
すでに分包機で粉薬を分包する方法がメインでしたが、
その一方で、薬包紙に薬さじで粉薬を均等に分けて包む、手まきの練習もしたものです。

その後、分包機はどんどん進化して、名前や用法(飲み方の指示など)が印字されたり、
一包化(一回に飲む薬をひとまとめにする)が普通のサービスになっていきました。


お正月明けの休日診療で、
薬包紙に包まれた薬を初めてもらい、子どもに飲ませた友人は
「機械で包まれた袋状の薬よりも断然飲ませやすかった」
と言っていました。

最新式の機械で分包されて、名前や飲み方が印字されていると
パッケージもキレイだし、何より自分の薬という安心感があるはずです。

他方、薬包紙に包まれた薬は、
中身は見えないし、当然ながら名前も用法も書かれていません。

それでも「飲ませやすかった」という感想が出てくるということに
正直なところ、ハッとさせられました。


何から何までキレイで便利になっているこの頃ですが、
「キレイで便利」に取って代わって消えてしまった「いいこと」が
もしかしたらたくさんあるのかもしれません。

受験生の皆さんには、自分が慣れ親しんだやり方で、
落ち着いて試験に臨んでほしいと願っています。
周りに流されずマイペースを保って、実力を発揮できるよう祈っています。


今日もここを訪れてくれたあなたへ
感謝を込めて、
新しい気付きがたくさんありますように。
by smile_garden | 2014-01-17 19:11 | 日々徒然
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