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保安チェックで「お願いします」

6月もはや半ばを過ぎました。
バラの季節が終わったと思ったら、ベリー収穫の季節になりました。
早朝ウォークの帰りに摘んできたラズベリーを
どちらも自家製の豆乳ヨーグルト&ブラックベリージャムと一緒に食べる。
夏限定の至福の時です。


少し前になりますが、研修のため空路で移動しました。

空港までのルートも、搭乗までの流れも、
いつもと変わらず、よく見知った光景だったのですが、
今回、一つの言葉が強く印象に残りました。


帰路、地方空港の保安検査場に入り、
保安チェックを受けている時のこと。

荷物と携帯などを預け、
自身もチェックを受けて、探知機のゲートを抜けて出た時、
私の後ろから、とてもやわらかい声で「チェックをお願いします」
という声が聞こえました。

思わず振り返ると、年の頃60~70才台と思われる
おしゃれなハットを被ったシルバーグレーの男性がいました。


保安検査場では、検査員の方々が
「荷物を横にしてもいいですか」
「ペットボトルの中身を確認してもいいですか」
というように問い掛けてくるので
それに「大丈夫です」「はい」というように手短に答えればいいと
勝手に思っていました。

あれこれ言うより、素早くチェックを終えて
流れを止めないようにすることが
負担をかけない方法だろうと思い込んでいました。


しかし、その男性は、検査員が声を掛ける前に
自分から「チェックをお願いします」と言っていました。

今まで、ただの一度も、乗客側から「お願いします」と言っているのを
聞いたことがありません。
保安検査場以外の、たとえば搭乗口などでも。

私には、にこやかな表情とやさしい口調で発せられるその言葉はとても新鮮で、
荷物を受け取りながら、ひとり感動して、その様子に見とれてしまいました。


空路での移動は私にとって、もはや特別なことではありません。
各地の飛行場で、毎回同じような手順を踏んで搭乗しますが、
そこで過ごす時間は、どちらかといえば無機質に感じられます。

しかし、今回の男性の声掛けは、とにかく新鮮に心に響きました。
おそらく、検査員の方々もあのように挨拶されたらうれしいのではないかと思います。
ちょっとした温もりも感じられると思います。
少なくとも、嫌な気持ちになる人はいないはずです。


以前テレビで偶然見かけて、
保安員の方々のお仕事の大変さを知っています。

挨拶とは自分から声を掛けること、
といつも研修でお伝えしている私ですが、
今回、自分はまだまだだな、と気付き反省しました。

次の機会には、ささやかながら感謝の気持ちを込めて、先日の男性を真似して
自分から「お願いします」と言ってみようと思います。


今日もここを訪れてくれたあなたへ
感謝を込めて、
新しい気付きがたくさんありますように。
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by smile_garden | 2017-06-18 15:50 | 日々徒然 | Comments(0)

講演前のアナウンスに感動

ハクモクレンの花をあちこちで見かけますが、
通りがかりの公園では、コブシの蕾もだいぶ膨らんできました。
ユキヤナギやオウバイもちらほら花が咲き始め、
春の兆しを見つけるたびにワクワクするこの頃です。


先週の講演先で、とても心動かされた出来事がありました。

かなり早くからご参加の皆さんがお集まりくださり、
会場がにぎわっているのが分かりました。
そして、開始直前を知らせる、担当の女性のアナウンスが始まります。

どの会場でもよくあることなのですが、最前列って、だいたい空いていますよね。
その日も、前から2~3列がほぼ空いたまま、最後列まで大勢の方が着席されていました。

ここで、担当女性が声を掛けました。
「皆さん、前の方が空いていますよ。
 前の方が良く見えるしよく分かりますよ。前に移動しませんか」
これも、言ってみればよくあるお声がけです。


私が感心したのはその後のこと。

誰も前に動かないのが分かると、
「じゃあ皆さん、一列ずつみんなで移動しましょう。お願いします!」
とニコニコ笑顔でさらりと言ったのです。
特別に丁寧な言葉でもなく、ごくごく普通に。

内心、そんなこと言っても・・・と思っていた私。

ところが、その直後、着席していた方々が一斉に移動し始めたのです。
会場中が一斉に。
せっかく移動するのなら、と思ったのでしょうか、最前列もあっという間に埋まりました。

この見事な光景を目の当たりにして、心の底から、本当に感動しました。


100名近くいらしたご参加の皆さんほぼ全員がサッと移動して着席。
圧巻でした。
もちろん、気持ち良く登壇したのは言うまでもありません。


講演後、その担当者の女性に「感動しました!」と伝えたところ、
そこで返ってきた言葉がまた素晴らしかったです。

「私は何も・・・皆さんが動いてくれただけです」と。

何かコツがあるのか、あれば教えてほしいと思っていましたが、
完全に私の思い違いでした。

彼女の思いやりの姿勢、気持ち良く過ごしてほしいという願いや感謝の気持ちが
参加者に伝わるのですね。

もちろん、日頃からの信頼関係や環境もあると思います。
でも、決してそれだけではないはず。
主催者も参加者も、みんなが互いを思いやる気持ちがあふれていました。


本当にいいものを見せてもらいました。
言葉の力、声の力、笑顔の力・・・思いやりが伝わる瞬間に居合わせて
そても幸せな気持ちになりました。

終演後、ご参加の方々からご質問やお声がけもいただき、
素敵な出会いに感謝感激の1日でした。


今日もここを訪れてくれたあなたへ
感謝を込めて、
新しい気付きがたくさんありますように。
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by smile_garden | 2017-03-15 11:41 | 研修・講演 | Comments(0)

新人研修に向けて

今日から3月。日中の日差しに春のぬくもりを感じます。
気付いたらミモザが満開になっていて、わぁいつの間に!と嬉しくなりました。
朝晩の冷え込みはまだ残り、インフルエンザは今も流行が続いています。
気温変化に惑わされて風邪をひかないよう、体調管理に努めましょう。


3月に入り、各職場では新入職の皆さんを迎える準備が着々と進んでいることでしょう。
もちろん私も、新人研修に向けて準備しながら、
今年はどんな出会いがあるだろうとワクワクしています。


4月にお目にかかる新人の皆さんに、伝えたいことがいっぱいあります。
中でも、失敗を恐れないで欲しい、と強く願っています。

印象に残っている西郷隆盛の言葉をご紹介します。

  間違いを改めるとき、自ら間違っていたと気付けばそれでいい。
  そのことを捨てて、ただちに一歩を踏み出すべし。

  間違いを悔しく思い、取り繕うと心配することは、
  たとえば茶碗を割り、その欠けたものを合わせてみるようなもので、
  意味がないことである。


間違いは誰にも起こるもので、
間違いが起きたらその事実をしっかり受けとめ、
また前に進んで行けばいいのです。

間違いが起きない人などどこにもいないはず。
失敗しても間違えても、そこで挫けるのではなく
そこから何を学べるかが大切です。

新人を見守る先輩や上司の皆さんも、
自らが間違いや失敗を乗り越えてきたことを
是非、新人の皆さんに伝えて欲しいと思います。


この時期、リピートで新人研修に伺うクライアントさんも多く、
顔馴染みの担当者さんに会うのも楽しみです。

昨日連絡をくれたTさんは、新人研修の受講者としての印象的な出会いに始まり、
その後も毎年、この時期にお目にかかっています。

1年ごとに話し方や立ち居振る舞いにも成長や自信が感じられて、
この仕事をしていて良かった、と思う嬉しい瞬間です。


1月は行く、2月は逃げる、3月は去る。
・・・と言うくらいですから、今日からの1ヶ月も1分1秒無駄にしないよう
しっかり前を見て、4月に向けて準備していきたいと思います。

Tさん、今年の新人研修もよろしくお願いします!


今日もここを訪れてくれたあなたへ
感謝を込めて、
新しい気付きがたくさんありますように。
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by smile_garden | 2017-03-01 17:41 | 研修・講演 | Comments(0)

旅先での想定外

こぼれ種から育ったノースポールに、白い花が咲き始めました。
バラも一斉に芽吹き始め、春が近づいていることを実感します。
サギソウの球根を植えようと取り出したら、すでに発芽していてビックリ!
暖かい日差しの中、大慌てで植えつけました。


地方出張に出かけると、近くにある名所旧跡を尋ねるのが楽しみです。

しかし、方向音痴の私のこと、
電車に乗る時も、初めての街を歩く時も
とにかく間違えないようにと慎重に方向を見定めます。

そんな私の危うげな様子が伝わるのでしょうか、
先週は2回(も)、駅員さんが声をかけてくれました。


乗車ホームの番号を見上げて、これで間違いないよね?と
案内板と切符を何度も見返していた時のこと。

ホームにいた若い女性の駅員さんが近づいてきたので
ここぞとばかりに切符を見せると
「このホームですね。5号車ですから、この先でお待ちください」
とにこやかに教えてくれました。


また、小さな駅でロッカーを探していた時、
駅の周りをぐるりと歩いても見つからないので
改札口に戻って駅員さんに尋ねてみました。

これまた若い女性の駅員さんが、改札内にあるロッカーを使うように案内してくれたので、
私は行き先を告げ、辺りの様子を尋ねてみました。
駅員さんは丁寧に説明した後、「いってらっしゃい」と笑顔で送り出してくれました。

数時間後、同じ駅に戻り改札を通ると、
私に気付いた駅員さんが「おかえりなさい。いかがでしたか」とやさしく出迎えてくれました。
隣にいた男性の駅員さんは、不思議そうな顔で見ていました。


一人で考えて間違えるより、先に誰かに聞く。
特に出張先など間違いが許されない行程では、不安があれば、すぐ確認。
幾度も失敗を重ねてきた私の、一番の安心手段です。

でも、尋ねるより先に声を掛けてもらうことも度々。
そんなときは、本当に助かります。

助かるだけでなく、そのひと言に感激します。

質問して答えてくれるのは、ある意味、当然のことと言えますが、
質問しないのに聞きたいことを教えてくれると、そこに感動が生まれます。
想定外のことが起こる時、嬉しい気持ちがグッと強くなるのです。


ささいなことですが、自分がこのような経験をしたあとに
必ず思うことがあります。

自分はできているかな、と。

相手が思っている以上のことを、提供できているだろうか、と。


病院で、薬局で、施設で、患者さんのお宅で、
相手が知りたいことを想像して、自分から声を掛ける。
「何かお困りですか」「お手伝いしましょうか」

そのほんのひと言が、どれほど相手を安心させ、勇気付けることか。

思いやりとは、常に周囲に思いを馳せることなんだと思います。
思いをつかうから、思いやり。

その思いは、つかわなければ相手には伝わらない。
使い方は人それぞれ。
言葉にして伝えたり、表情や態度で伝えたり。


旅先で自分が嬉しいと感じたことを、いつか別の誰かに返せるように、
周囲への思いやりを大切にしたい。
旅先での感動が、次のモチベーションにつながります。


今日もここを訪れてくれたあなたへ
感謝を込めて、
新しい気付きがたくさんありますように。
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by smile_garden | 2017-02-25 21:10 | 日々徒然 | Comments(0)

リオデジャネイロ・オリンピック開幕

八月の声を聞くと同時に、楽しみにしていたサギソウの花が咲きました。
1輪2輪と増えていき、今日は10輪以上咲いています。
サギソウの花言葉は『夢でもあなたを想う』。
サギの群舞が目を楽しませてくれますが、花言葉も可憐で素敵です。


8月になったばかりと思っていたら、あっという間に1週間が過ぎようとしています。
今年の8月はやはり、リオデジャネイロ・オリンピック!
今日はその開会式でした。

今回のオリンピックにも、中学生や高校生といった若いアスリート達が大勢参加しています。
まるで身内の応援をするかのような気持ちで今からドキドキワクワクしながら
活躍を期待しています。
一方で、自分が彼らと同じくらいの年だった頃を思い出し、
若い選手たちの凛々しさに圧倒されて、自分とのギャップに唖然とします。

選手の皆さんが、試合本番で実力を存分に発揮できますように。
そして、一人ずつが目指す目標に到達できますように、
ブラジルに向けて、精一杯エールを送ります。


今日もここを訪れてくれたあなたへ
感謝を込めて
素敵な笑顔にたくさん出会えますように。
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by smile_garden | 2016-08-06 10:54 | 日々徒然 | Comments(0)

ほめ上手を目指して

ケイトウが咲きはじめて、庭が一段と華やかになってきました。
今年はスイレンが絶好調。あちこちの鉢で次々に咲いてくれて途切れることがありません。
サギソウの蕾も嬉しいことにほぼ出揃い、今から開花を待ちこがれています。


ささやかですが、
人のいいところを見つけたら、できるだけそれを言葉にして伝えるように心掛けています。
元々ほめ上手ではないので、そこを意識して訓練しているつもりです。

特に、若い方達のいいところに気付いたら
状況が許す限り、声をかけて「ありがとう」を伝えます。

質問にわかりやすく答えてくれたとき、
書面の文字がきれいだったとき、
笑顔がよかったとき、
私が嬉しいと感じたとき・・・。

すでに遠い昔になってしまいましたが、
若かりし頃、上司や先輩や目上の方からかけてもらったほんのちょっとのほめ言葉が
どれほど励みになり勇気や自信につながったことか。

若者達に自信を持ってもっともっと成長してもらいたいから、
恩返しのつもりで「ありがとう」を伝えていければと思っています。


ほんの先日も、待ち時間に入ったファミレスで
給仕してくれたアルバイトらしい若い女性の対応が良くて感心しました。

この時は、3人でお店に入ったのですが、一人ずつ違うものを複数注文。
その彼女が、運んできた飲み物を何も聞かずにそれぞれの前にサッと置きました。

お客さんは他にも複数いたので、ちゃんと覚えていてさすが!と思い、
「良く覚えているのね、ありがとう」と声を掛けました。

すると、そこで意外な反応が。
「いえいえ、そんな・・・」とはにかみながら、
「私、まだ入ったばかりなんです。
この前も間違えてお出ししてしまって、怒られました」
と給仕の手を止めずにさらりと話してくれたのです。

注文を取る際も、とても気持ちのいい笑顔と受け答えでしたが、
このやり取りから、正直で素直でまっすぐな心のうちまで見えた気がしました。

失敗を糧に日ごと成長している様子が思い浮かんで、とても清々しい気持ちになりました。


自分のトレーニングとはいえ、ほんのちょっとしたことでも、
同じ空間に居合わせるお互いが笑顔になれると嬉しいものです。

若い方達に負けず、私も小さな積み重ねを続けてほめ上手を目指します。


今日もここを訪れてくれたあなたへ
感謝を込めて、
新しい気付きがたくさんありますように。
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by smile_garden | 2016-07-21 16:18 | コミュニケーション | Comments(0)

“face to face”を大切に

あっという間に時が過ぎて、今日はクリスマスイブ。
そして、あと1週間で今年も終わりですね。
クリスマスのあとは、また厳しい寒さが戻ってきそうです。
一年の振り返りと新年を迎える準備に忙しい時期、体調を整えて元気に過ごしましょう。


おかげさまで今年も研修や講演で各地を訪れ、多くの出会いがありました。

多くの場合、電話やメールでやりとりをしながら準備を進めていきますが、
直接お目にかかってご挨拶やお打合せをすると
短い時間でも思わぬ発見や気付きがあり、必ず「会ってよかった」と思います。

単に話がスムーズに進むだけでなく、担当者さんの人柄や熱意も伝わってきて
そこから新しい方向性が見えてくることもあります。

たとえ時間や手間がかかっても、顔を合わせて話すことの大切さが分かる瞬間です。


近頃では、ちょっとした用事もメールやSNSで済ませる傾向が強いようで、
直接会うことはもちろん、電話で直接話すことすら
面倒に思って敬遠する人が増えているそうです。

医療の現場でもその傾向は各所で見られ、
コミュニケーションロスによるインシデントの原因になっているとも考えられます。
なんとも寂しいような残念な気持ちになりますね。


face to face。
顔を合わせて、面と向かって話をする。

言葉にすると簡単なことに思えますが、
今の時代はその簡単なことが難しくなっているようです。


顔を合わせて、相手の目を見て話をすれば、
相手がどんな気持ちなのか、何を望んでいるのか、何に困っているかなどを
表情や態度から想像することができます。

しかし、メールやSNSでは、そこにある文字や言葉を見て、読むだけです。
そこにある文字や言葉は、あくまでも記号であり、そこに温もりや感情はありません。
読み手が「想像」して感じるしかないのです。


顔を見ながら対話をすると、互いの思いや考えをフィードバックすることになりますから
脳が活性化され、新しいアイディアや気付きを得るという効果も期待できます。

初めて会う人はもちろん、近い存在であればなおさら、
ほんのちょっと手間をかけて、互いに顔をつき合わせて話をして、
情報や気持ちを伝え合うことが、これからもっともっと重要になるような気がします。


お気に入りのクリスマスソングに出てきた“face to face”の歌詞を聞きながら
“face to face”を大切にしよう、と自分に言い聞かせました。

クリスマスイブの今晩、
大切な人と“face to face”で素敵な時間をお過ごしください。


今日もここを訪れてくれたあなたへ
感謝を込めて、
新しい気付きがたくさんありますように。
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by smile_garden | 2015-12-24 10:05 | コミュニケーション | Comments(0)

スモールステップで始める接遇

待ちに待った落花生の収穫の時期が今年もやってきました。
初ものの生落花生「おおまさり」を早速塩茹でして、お客様と一緒にいただきました。
ビールが飲みたくなる、と例年皆さんが口を揃えておっしゃる極上の美味しさです。


この頃、色々なところで見かける言葉の一つに「スモールステップ」があります。
ベビーステップとも言われるようですが、言葉の通り「小さな一歩」。

仕事に限らず、何かを始めるとき、
一度にやろうとすると、それだけで気後れして手が出せずに先延ばしにしてしまう。
それが初めてのことだったりすれば、なおさら後回しにしたくなる・・・。
なかなか直らない私の悪いクセでもあります。

そこで、スモールステップ。
「まずは、小さなことから始めよう!」です。


私のスモールステップは・・・
一日の仕事が終わった後に、翌日やるべき仕事をノートに書き出す、ということ。

それも、出来るだけ細かく、思いつくまま何でも書いていきます。
翌日、片付いた用件には、チェック。
「○/○すみ」と、日にちと「すみ」の文字も書き込んでいきます。

一日終わった段階で、「すみ」が全部の項目に付くと、
「よし!今日も頑張った!!」と思って気分がいいものですし、
残った項目があると悔しい気持ちになって、
明日はしっかりやろう、と気合いを入れなおします。

残ってしまった項目は翌日以降のタスクとして改めて書きなおします。
一つずつ面倒がらずに、毎日書き直すことで確実に仕事が片付いていきます。


この方法で仕事を進めるようになってから、やり残して慌てることがなくなりましたし、
優先順位を常に意識する習慣もつきました。

さらに、先延ばしのクセが出そうなタスクについては、とにかく小さく小さく細分化して、
簡単にできることから始めるように仕向けていくコツもつかめてきました。


接遇研修では、多くの医療機関で「なかなか定着しなくて・・・」というお声を耳にします。
接遇意識を定着させる、その場合にもスモールステップは有効です。

一気に院内全体が改善することを望むのは、あまりに虫が良すぎます。
なぜなら、人は「今のままでいたい」「変わりたくない」と無意識に思う生き物だからです。

そこで、職員一人ひとりの意識を少しずつ変えていく、そんな心積もりで始めていけば
時間はかかりますが、思いやりの心で患者さんに接する職員が一人ずつ増えていきます。


まずは思うこと、そして、何か小さなことから始めること。
思いを共有できる仲間を増やしていくためにも、まずは自分から。

たとえば、あれもこれもと欲張らず、最初は挨拶から。
挨拶も、目を見て話す、大きな声を出す、笑顔で挨拶する・・・。
スモールステップを重ねることで、小さな自信が大きな自信につながります。


スモールステップ。
難しい、とか、なかなかうまくいかない、ヤル気が起こらない、と感じる事こそ、
小さなことから始めてコツコツ積み重ねる。
すると、気付いたらいつの間にか出来ていた、ということもあるかもしれません。

思いがあっても、なかなか一歩を踏み出せないときには、
どんな小さなことでもいいので、
最初の一歩につながるスモールステップを工夫してみると良さそうです。


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by smile_garden | 2015-10-10 17:06 | 接遇マナー | Comments(0)

思いやりの気持ちを伝える「締めの言葉」

もうすぐ10月。コムラサキの実やヤブランの花の紫色が目を引きます。
風になびくススキの穂を見かけると、秋を感じて見入ってしまいます。
朝晩グッと涼しくなり、体調を崩す方もいらっしゃるようです。
服装で調節するなどの工夫をして、風邪をひかないように気を付けましょう。


先週末のこと、パソコンの調子が悪くなり、メーカーの相談窓口に電話をしました。
しばらく保留の音声案内が鳴り、電話がつながった途端に
「村尾様ですね」といきなり名前を呼ばれてビックリしました。

私、まだ何も名乗っていないのに名前が分かっちゃうんだ!
初めてのことに驚いて尋ねてみると、
私が登録した電話番号から電話をかけたために分かったとのこと。

相談窓口が閉まるギリギリの夜遅い時間でしたが、
丁寧に対応してもらってパソコンの不調は改善。
電話の最後に「また何かあれば電話してくださいね」と言ってもらって、ホッとしました。


医療機関でもこのひと言はとても効果的なので、研修でよくお話ししています。
「何か分からないことがあれば、いつでもお電話くださいね」
のひと言を付け加えるだけで、患者さんは安心感が増すのです。

例えば診察や検査、投薬等の終わりに
「わからないことはありませんか」「質問はございませんか」
と尋ねるだけで、患者さんは安心を感じます。

そのとき質問したいと思っていることがあれば質問しやすくなりますし、
たとえ質問がなくても、
「後で分からないことが出来たときに相談してもいいんだ」と感じていただけます。


聞きたいことがあっても、なかなか聞けないのが患者さん。
忙しいのに申し訳ない、と思って聞かない患者さんもいれば、
聞きたいことをうまく言葉に出来なくて、今日もまた聞けなかった、
という患者さんもいらしゃるでしょう。

こんなことを聞いたら恥ずかしい、と思い込んでいる患者さんもいるでしょうし、
聞いたって、どうせ何も変わらないから、と勝手に諦めている方もいるかもしれません。

患者さんが医療者に質問しない一番大きな理由は、
医師をはじめとする全ての医療者に「嫌われくない」という潜在的な思いでしょう。

「しつこいと思われたくない」
「質問して嫌がられてしまったら、ちゃんと診てもらえなくなるかもしれない」
というような不安につながる思いが無意識に働いているのです。


そんな患者さんに、医療者側から「何か分からないことはありませんか」と声をかける。
「分からないことがあれば、いつでも相談してくださいね」と言葉にして伝えることで
患者さんの質問に対するハードルがほんの少しでも低くなり、
質問しやすくなるように思います。

何より、患者さんのことを気に掛けている、という思いやりの気持ちを伝えることができます。
聞きたいけど聞けないという多くの患者さんへのおもてなしの言葉です。


研修でこの話をすると、
「そんなことを言ってるヒマはない」というご意見が出ることがあります。
「そんなことを言って実際に質問されたら、診察(検査等)の時間が長引いて大変」
とも。

でも、よく考えてみてください。
言葉をかけること自体は、ほんの数秒で済みます。
「お大事になさってください」とお見送りする前のほんの2,3秒のことです。

質問攻めに遭ったら大変、というご意見については、
私個人の経験ですが、そこから質問が長々と続いたことはほとんどありません。

また、実際に現場で実践してくださっている医師の先生方から、
「これらの声かけをしても、その場で質問をしてくる患者さんはほとんどいない」
「診察が滞ることは無く、むしろ患者さんとの関係が良好になった」
等の体験談もお聞きしています。


「分からないことはありませんか」のひと声は、患者さんへの心配りの一つの方法です。
患者さんに安心と安全を感じていただくためのお声がけでもあります。

思いやりのお声がけは、そのとき、その瞬間の「点」としてだけでなく、
先々まで続く「線」として患者さんの胸に残り、信頼関係を築くきっかけにもなるでしょう。

思いやりの気持ちを伝える締めの言葉。
思いがあれば、あとは実行するだけです。
お声がけの際には、笑顔を添えることもお忘れなく。


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by smile_garden | 2015-09-28 11:13 | 接遇マナー | Comments(0)

「拝見」はされるもの?

両親の畑ではブラックベリーの花が満開です。
今年は早生のボイセンベリーと晩生のソンフリーがほとんど間をおかずに次々と咲きました。
庭の花々の開花も例年より早いものや遅いものなど色々あり
これも温暖化の影響かなと思ったりします。


少し前に新聞で目にした記事に、
ウグイスの鳴き声が日本とハワイとで異なることが分かった、と書かれていました。

その記事を読んだ後の休日、トレッキングに出かけました。
山歩きの中で聞こえてきたウグイスの鳴き声は、良く聞く「ホーホケキョ」だけでなく
まるで歌でも歌っているような、あるいは話しかけているような、
とても長いものから短いもの、高い音や低い音などいろいろあって
いつも以上に山歩きを楽しませてくれました。


そして最近のこと。
電車を待つホームで、前に並んでいた男性二人の会話が聞くともなしに耳に入ってきました。

20代前半と思われる男性が上司に
「これが今日の資料です。すでに拝見されたと思いますが・・・」
と資料を見せていました。

「拝見されたと思います・・・」の部分、上司に敬語を使うのはいいとして、
尊敬語と謙譲語がごちゃごちゃになっています。

後ろにいた私、
(上司は「拝見」しないでしょ、それを言うなら「ご覧いただいたと思います」よ!)
と心の中で突っ込みつつ、
上司がどんな顔をして聞いているのかとハラハラしてしまいました。

その場では注意している風でもなかったので、
聞き流したのか、あるいは間違いに気付かなかったのか、
はたまた、後で注意したのかしないのか・・・。
いやはや、余計なお世話ですね。


ふと、季節や状況、相手によって鳴き方を変えているらしいウグイスのことを思い出しました。
人間もウグイスに負けてはいられませんよね。

新社会人の皆さん、これから社会に出る学生の皆さん。
敬語は、社会に出れば自然に身に付く、というものではありません。

待っていれば誰かが手取り足取り教えてくれるものでもないのです。
自分から学ぶ姿勢を持って、どんどん練習して自在に使いこなせるようになってくださいね。


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by smile_garden | 2015-05-19 18:06 | 接遇マナー | Comments(0)