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名前を呼ぶということ

日ごとに秋らしさが深まり、夏の残り香を感じることも急に少なくなりました。
道ばたに咲く彼岸花を見つけるたびに、秋だなぁ、と思うこの頃です。


今朝、友人にメールを打ちながら、自分のクセに気付きました。
なんだかおかしくなって、一人で笑ってしまいました。

友人が目の前にいるかのように話し言葉で文章を書くわけですが、
送信前に読み返してみたら、短いメールの中に、友人の名前がたくさん出てきて、
私ってこんなに名前を呼んでいるんだな、と気付きました。


名前を呼ぶ、というなんでもないことですが、
コミュニケーションの中で考えると、
相手の自己重要感を高めるのに大きな効果があります。

自己重要感。
自分のことを価値ある存在だと思うこと。

私たちは、自分のことを価値ある存在だと思いたいし、
他人からも、自分のことを価値ある存在だと思ってほしい。
これが自己重要感です。


そして・・・
自己重要感を高める方法は数あれど、一番簡単なのが
相手の名前を呼ぶことだと思います。

名前とは、その人そのものであり、唯一のものだから、
名前を呼ばれることは、すなわち、その人の存在を認めていることになるのですね。

反対の例を考えると分かりやすいと思います。
嫌いな人や苦手な人に話しかけるとき、
できるだけ相手の名前を呼ばないようにしたこと、ありませんか?
無意識で、そういう行動をとってしまうのが、私たち人間です。


私は、まったくの偶然なのですが、心理学を学ぶ以前から
話しかける相手の名前を何度も会話の中で使っていました。

例えば、薬局で患者さんにお薬を渡す際も、一人の患者さんに対して
「○○さん、お待たせしました」のあと、
何か説明したり話しかけたりするたびに、
「○○さんのお薬は・・・」「○○さん、何か気になることは?」
「○○さん、お夕食の時間はだいたい何時ごろですか」
などなど、とにかく患者さんの名前を会話の中で呼んでいました。
そのこと自体に意味があるとは、つゆ知らず・・・です(笑)

しかしながら、名前を呼ぶことで、患者さんとのコミュニケーションがうまくいくことは
なんとなく肌で感じるところがあったのでしょう。
自分では意識してそれを続けていました。
名前を覚えられないときは、記録シートの名前を常に見ながら、呼びかけました。
そのおかげかどうか分かりませんが、どこにいても
患者さんとのコミュニケーションで困ったと感じたことはほとんどなかったように思います。


仕事中に同僚に何かを頼むとき、ご家庭で家族に話しかけるとき、
「ねぇ、ちょっとお願い」だけで通じる相手であったとしても、
「○○さん、ちょっとお願いしてもいい?」と名前を呼んでみると、
それだけで、相手の自己重要感が高まり、コミュニケーションがよくなります。

私のことを必要としてくれているんだな、私の存在を認めてくれているんだな、
と感じてもらえる、とっておきの一言。
お互いに相手の名前を呼びながら、みんなでワクワクHAPPYになりたいですね!


今日もここを訪れてくれたあなたへ
感謝をこめて、
明日もステキな笑顔に出会えますように。
by smile_garden | 2011-09-28 21:53
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