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気になるお辞儀

相変わらずの残暑の日々。
この頃、我が家のメダカ達は食欲が落ちている様子。
メダカも夏バテしてるみたいです・・・(^_^;)


少し前から、気になっている光景。
しょっちゅう見かけるものではないけれど、とはいえ目に付くことが多くなってきた、
そんな気がしています。

それは、若者がおこなっている、深いお辞儀姿。

あえて「若者」と表記しましたが、
何度も見かけるその光景は、おそらく20代と思われる男女に多いからです。


最初にその光景を見たとき、まずは
なんて丁寧にお辞儀する人なんだろう、
と感心しました。

しかしながら、一緒に過ごす中で何度もそのお辞儀を目にすると
ちょっと変かも、と思い始め、
繰り返すうちに、明らかにおかしい、と思うようになりました。


そのお辞儀は、言うなれば「最敬礼」のような深いお辞儀です。
しかし、最敬礼とは明らかに違います。

本来あるべき「最敬礼」は、角度が45度程度。
腰から上半身ごと倒し、頭だけを下げることはせずに
上半身を前に傾けるようにして、45度の角度で姿勢を止めます。

一方、私が気になっているお辞儀は、
まるで前屈運動をしているように、
腰から上半身を折り曲げ、頭をすとんと真下に下ろすような姿勢をとります。

どこまでも深く深く、頭が下がりきるところまで下げるのです。
そして、そのまましばらく(かなり長い時間)静止します。


これって、何か勘違いしているのかな?と最近では思うようになりました。
本当に、たびたび見かけるようになってきたから。

深く頭を下げるのが丁寧なお辞儀だと勘違いした誰かが始めて、
少しずつ広がっていったのかな、と。

下げた頭が、自分の膝下にくっつきそうな姿勢のお辞儀です。


私が美しいと思うお辞儀は、
・背筋がピンと伸びて、適切な角度で頭が下がった状態で静止する
・言葉が先、お辞儀が後(先言後礼)
この二つを満たしている場合です。

しっかり敬意を感じるお辞儀、丁寧なお辞儀。
そこにこめた感謝や敬意の気持ちは、
頭を下げる角度だけでなく、お辞儀を静止した時間でも伝えることができます。

件の頭をストンと真下まで下ろした若者のお辞儀は、
相手への敬意や心を込めた感謝の気持ちというよりは、
形だけお辞儀をしているように感じてしまいます。

実際、それぞれの仕事の中で繰り返しお辞儀をしているうちに
心はどこかに置き去って、形だけ丁寧になった、
というのが当たっているのかもしれませんね。


感じのいいお辞儀をするためのポイントは
(1)言葉の語尾と共にお辞儀を始める
(2)浅くてもいいから、お辞儀を一瞬止める
(3)プラスアルファの言葉を添える
でしょうか。

何より、心を込めてお辞儀することが一番大切です。

形も大切ですが、心が入らないお辞儀は相手も気が付くはず。
ありがとうございます、お疲れ様でした、等々の感謝の気持ちが伝わるような
丁寧なお辞儀を心掛けたいですね。


今日もここを訪れてくれたあなたへ
感謝をこめて、
明日も素敵な笑顔に出会えますように。
by smile_garden | 2012-08-28 18:16
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