人気ブログランキング | 話題のタグを見る

スモールステップで始める接遇

待ちに待った落花生の収穫の時期が今年もやってきました。
初ものの生落花生「おおまさり」を早速塩茹でして、お客様と一緒にいただきました。
ビールが飲みたくなる、と例年皆さんが口を揃えておっしゃる極上の美味しさです。


この頃、色々なところで見かける言葉の一つに「スモールステップ」があります。
ベビーステップとも言われるようですが、言葉の通り「小さな一歩」。

仕事に限らず、何かを始めるとき、
一度にやろうとすると、それだけで気後れして手が出せずに先延ばしにしてしまう。
それが初めてのことだったりすれば、なおさら後回しにしたくなる・・・。
なかなか直らない私の悪いクセでもあります。

そこで、スモールステップ。
「まずは、小さなことから始めよう!」です。


私のスモールステップは・・・
一日の仕事が終わった後に、翌日やるべき仕事をノートに書き出す、ということ。

それも、出来るだけ細かく、思いつくまま何でも書いていきます。
翌日、片付いた用件には、チェック。
「○/○すみ」と、日にちと「すみ」の文字も書き込んでいきます。

一日終わった段階で、「すみ」が全部の項目に付くと、
「よし!今日も頑張った!!」と思って気分がいいものですし、
残った項目があると悔しい気持ちになって、
明日はしっかりやろう、と気合いを入れなおします。

残ってしまった項目は翌日以降のタスクとして改めて書きなおします。
一つずつ面倒がらずに、毎日書き直すことで確実に仕事が片付いていきます。


この方法で仕事を進めるようになってから、やり残して慌てることがなくなりましたし、
優先順位を常に意識する習慣もつきました。

さらに、先延ばしのクセが出そうなタスクについては、とにかく小さく小さく細分化して、
簡単にできることから始めるように仕向けていくコツもつかめてきました。


接遇研修では、多くの医療機関で「なかなか定着しなくて・・・」というお声を耳にします。
接遇意識を定着させる、その場合にもスモールステップは有効です。

一気に院内全体が改善することを望むのは、あまりに虫が良すぎます。
なぜなら、人は「今のままでいたい」「変わりたくない」と無意識に思う生き物だからです。

そこで、職員一人ひとりの意識を少しずつ変えていく、そんな心積もりで始めていけば
時間はかかりますが、思いやりの心で患者さんに接する職員が一人ずつ増えていきます。


まずは思うこと、そして、何か小さなことから始めること。
思いを共有できる仲間を増やしていくためにも、まずは自分から。

たとえば、あれもこれもと欲張らず、最初は挨拶から。
挨拶も、目を見て話す、大きな声を出す、笑顔で挨拶する・・・。
スモールステップを重ねることで、小さな自信が大きな自信につながります。


スモールステップ。
難しい、とか、なかなかうまくいかない、ヤル気が起こらない、と感じる事こそ、
小さなことから始めてコツコツ積み重ねる。
すると、気付いたらいつの間にか出来ていた、ということもあるかもしれません。

思いがあっても、なかなか一歩を踏み出せないときには、
どんな小さなことでもいいので、
最初の一歩につながるスモールステップを工夫してみると良さそうです。


今日もここを訪れてくれたあなたへ
感謝を込めて、
新しい気付きがたくさんありますように。
by smile_garden | 2015-10-10 17:06 | 接遇マナー
<< ウイングメディカル季刊誌「Wi... マイナビ薬剤師 連載コラム更新... >>