「ご苦労様」「お世話様」が相手を不愉快にする?

夏の暑さを感じ始めた頃から、朝5時前に起きて早朝ウォークに出かけています。
この頃、雲っている日は5時でも薄暗く、日が短くなってきたことを感じます。
昨日は久しぶりに朝から快晴で、朝焼けで空が赤く染まっていてとても綺麗でした。
暑すぎるのは困りますが、夏らしく朝からすっきりと青空が広がると嬉しい気持ちになります。


最近の医療接遇研修で、複数の方から立て続けに同じような質問をいただきました。
その質問とは、「ご苦労様」にまつわるもの。

「職場で『ご苦労様』と言っているスタッフがいるけれど、よくないですよね?」
というものから、
「『ご苦労様』がよくないのは知っているけれど、『お世話様』は大丈夫?」
というものまで、様々です。

実際、研修先の医療現場で「ご苦労様」と声をかけている場面をみかけることがあります。
医療現場の接遇マナーはまだまだ改善の余地あり、と感じる瞬間です。


ねぎらいの言葉をかけるときは、
「お疲れ様です」「お疲れ様でした」が適切です。

「ご苦労様」は目上の人が目下の人に使う言葉、
いわゆる「大名言葉」ですから、注意が必要です。


「お疲れ様」は、肩書きや身分、年齢や性別を考えずに誰にでも使える言葉です。

目下の人が目上の人に対して使うのはもちろんですが、同僚間でもOKです。
また、上司から部下に対しても、
「お疲れ様です」と声をかけることで謙虚さも伝わりますから、
風通しのよい職場づくりにつながる言葉だと言えるでしょう。


「ご苦労様」がダメなら「お世話様」でいいのでは?
というように考える人もいるようです。

「お世話様」も「ご苦労様」と同様に大名言葉なので、
目上の人に対しては使わないのがマナーです。

目上の人に限らず、出入りの業者さん等外部の方にも、感謝の気持ちを込めて、
「お世話になっております」「お世話になりました」と言うのがベストでしょう。


いずれも「~様」という似たような言い回しの言葉ですから、
違いがわかりにくいと感じるのも事実。

もともとは、いずれの言葉も上下関係にかかわらず使っていたようです。
時代とともに、使い方・使われ方が変化して、
「ご苦労様」「お世話様」は同等の立場か目下の人に対して使う言葉、
「お疲れ様」は上下関係なく誰に使っても失礼のない言葉、
という考え方に変わってきたようです。

ピンとこない人もいるかもしれませんが、
「ご苦労様」も「お世話様」も上から目線の言葉だと覚えて、
日頃から「お疲れ様です」「お疲れ様でした」を使う習慣をつけたいですね。


上から目線の言葉だと知らない人は、「お疲れ様」と同じような言葉として
相手を考えず、気軽に「ご苦労様」を使っていると思われます。

人によって、これらの違いを気にする人もいれば、全く気にしない人もいます。

大名言葉だと知っている人の中には、
目下の人や部下から「ご苦労様」「お世話様」と言われて
不愉快に感じる人もいるはずです。

患者さんも同じこと。
診察や検査後、医療者から「ご苦労様でした」と言われて、
「なんで病院のスタッフに見下されるようなことを言われなくてはならないの?」
と思う人もいるかもしれません。

社会や職場は、人と人が助け合い寄り添いあうことで成り立っています。
せっかくねぎらいの声をかけるなら、お互いが気持ちよくすごせる言葉を使いたいですね。


ことの言われや言葉の意味を知っていても知らなくても、
相手を気遣って言葉を選ぶという行為そのものが
快適な人間関係や職場環境を作る基本になると思います。

相手の気持ちを想像して言葉を選ぶ。
それこそが、大切な思いやり、おもてなしです。


今回ご紹介した言葉意外にも、
医療現場でよく使われている大名言葉がいくつかあります。
次回は、そちらをご紹介したいと思います。


今日もここを訪れてくれたあなたへ
感謝を込めて、
新しい気付きがたくさんありますように。


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by smile_garden | 2017-08-26 14:45 | 接遇マナー | Comments(0)
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