2014年 09月 04日 ( 1 )

薬のコンシェルジュ

9月の声を聞いた途端、紅茶を飲みたくなりました。
久しぶりに淹れる紅茶に選んだのはオータムナル。
気温も低めの朝、カップから手に伝わる温もりが心地よく、
やわらかいフルーティな香りと秋摘みの深みのある味わいを楽しみました。


先月のことですが、ある仕事先で印象に残った言葉があります。

薬剤師について私が理想を語っていたところ、
それを聞いていた担当のFさんが「薬のコンシェルジュですね」とおっしゃったのです。

薬のコンシェルジュ!

なんて素敵な響きでしょう。
笑顔を絶やさないやさしいイメージと責任感があふれる職業観が感じられて
すっかり気に入ってしまいました。


コンシェルジュという職業や言葉を見聞きするようになってずいぶん経ちます。
ここ数年は病院でも、医療コンシェルジュとして院内の案内をはじめ
様々なサービスやアドバイスを行うところが増えてきました。

医療コンシェルジュは病院や医療についてのサービスのプロですが、
薬剤師も薬のプロとして、薬のコンシェルジュを名乗っても恥ずかしくないくらい、
患者さんに寄り添い、患者さんが安心できる、
きめ細やかなサービスを提供できる存在でありたいと願っています。


残念ながら、私の身近なところで聞こえてくるのは
「薬局に行くたびに薬の残りを聞かれて、とても不愉快」
「副作用が心配と尋ねたら『医師に直接言って』と突き放された」
「薬局で薬をもらう際に質問したら『自分で調べてください』と言われた」
など、薬剤師・薬局にまつわるちょっと耳が痛い話が多いのも事実。

薬剤師が薬のプロとして患者さんから信頼され慕われる存在になるためには
薬や医療の知識・情報はもちろんですが、
人として受け入れられる器を身につける必要があると思います。

相手のためにできることは何だろう。
目の前の患者さんが今知りたいのはどんなことだろう。
この患者さんが安心して薬を飲むためには、どのような方法があるだろう。

対面している患者さんの言葉にならない胸の内を推し量り、
心配事があればそれを少しでも取り除けるように、
知りたいことがあれば、それ以上を理解できるように、
ほんのちょっと先回りして情報を伝えたり、手を差し伸べることが出来れば
それが患者さんにとって一番の安心につながるように思います。


薬剤師は、在宅業務をはじめとして地域社会で活躍する場が広がっています。
薬のコンシェルジュとして地域の人びとから頼りにされる存在であり続ける、
そんな薬剤師が増えていくことを願ってやみません。


今日もここを訪れてくれたあなたへ
感謝を込めて、
たくさんの笑顔に出会えますように。
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by smile_garden | 2014-09-04 10:59 | コミュニケーション | Comments(0)